観葉植物の病気と害虫でお困りの方たちへ

【害虫】ハダニ

被害症状

  • 葉の表・裏を問わず寄生して吸汁するため、葉の表面から見ると、吸汁部分の色素が抜けてしまい、小さな斑点が発生します。斑点が少ないときは気づかないことが多いですが、あっという間に増殖し、そうななると白くかすれたような模様が見えるため、この時点で発生に気づくことがほとんどです。被害が拡大するにつれて葉色は悪化し、観葉植物では落葉して枯れることもあります。また、被害が少ない時点では、枯れることはありませんが生態が悪化、葉色も明らかにかすれた見た目となるため美観が著しく悪くなります。

生態

  • ハダニの仲間には、ナミハダニの「黄緑色型」と言われている色素の薄いものも多くいますが、カンザワハダニ、ミカンハダニ、リンゴハダニなど濃い赤色をしているもののほうが寄生した際にすぐ察知できるので、よく「赤ダニ」と呼ばれることがあります。ハダニには約70種ほど存在しており、成虫の大きさは0.5mm程度と非常に小ぶりで、葉の表裏に寄生しています。成長の方法は卵→幼虫→成虫と不完全変態し、高温かつ乾燥時を好むため、梅雨のはじめから9月頃にかけて繁殖が明らかに多くなります。逆に湿気が苦手で水に弱いので、屋外環境では夕立、屋内ではこまめに葉水をおこなうことによって繁殖を抑えることができます。越冬の方法は卵や成虫の状態おこないます。

防除方法

  • 湿気および水に非常に弱いため、定期的に葉水をおこなうことで発生を抑制することはできます。しかし、屋内・オフィス内や雨の当たらない場所などに設置している場合はあっという間に増殖し、被害拡大が速いので特に注意します。殺虫については「ハダニの専門薬」を用います。発生後の殺虫に使用する場合、「パイベニカVスプレー」や「ベニカXファインスプレー」が有効です。

有効な薬剤

  • GFモストップジンRスプレー、STアクテリック乳剤、アーリーセーフ、ダニたろう、パイベニカVスプレー、バロックフロアブル、ベニカJスプレー、ベニカR乳剤、ベニカXファインスプレー、ベニカグリーンVスプレー、ベニカマイルドスプレー、兼商モレスタン水溶剤、園芸用キンチョールE、家庭園芸用スミオチン乳剤、家庭園芸用マラソン乳剤

補足情報

  • ハダニの見つけ方

    • 非常に小さいため、実際に見たことがないという人も多いです。様子がおかしいと思う葉の裏にティッシュを置いて、葉を軽くゆする葉の裏に付着したのゴミなどが落下しますが、息を吹きかけた時に動く非常に小さな虫がいたらそれがハダニです。
  • ハダニの習性

    • ハダニには一風変わった習性があります。繁殖方法について、雌は交尾しなくても産卵することが可能です。この場合はすべて雄が生まれ、交尾をして産卵するとすべて雌が生まれます。そのため、雌が一匹いるだけで産卵するので一気に増殖します。また、「ダニ」という名前ですが実際はクモの仲間なので、クモと同様に糸を吐き出します。ハダニは一つの場所での寄生数が多くなり過ぎると、自分の糸を風にのせて移動します。