観葉植物の病気と害虫でお困りの方たちへ

【害虫】アブラムシ

被害症状

  • 直接被害と間接被害の2種類があります。直接被害は、新しい芽や葉の裏などに付着して植物を吸汁して害をあたえることです。一匹のみ付いただけではたいした被害はでませんが、繁殖して束になって害をあたえるため、そのような場合には被害が明らかに現れ、成長が著しく悪くなります。また、葉が巻いてきたり、膨らみを作る種類も存在しており、美観も著しく損なわれます。 間接被害はカイガラムシと同様に「ウイルス病」のもとになることです。ウイルスに感染した植物を吸汁した有翅のアブラムシが次にウィルスにかかっていない植物に移動して吸汁する時にそこからまたウイルスが侵入し感染が拡大してしまいます。また、排泄物の上に「すす病」が繁殖して葉が黒ずむこともあります。

生態

  • アブラムシといっても種類は非常に多く、日本で名前のある種類だけでも約700種以上は存在しています。特定の植物にしか付着しない種類、幅広いの植物に付着する種類など様々なものがおり、どの植物にも数種類のアブラムシが付着する可能性があります。体長は約2~4mm程度と小さい種類が多く、体色は濃緑、淡緑、赤、黒、茶、黄色など種類によって異なります。春~秋はハダニやカイガラムシと同様に雌だけで繁殖して増殖を繰り返します。一匹の付着では見すごしがちですが、大量発生するとすぐに目につくようになります。アブラムシは非常に爆発的な繁殖力をもった害虫で、成虫は条件が良いと毎日数匹~十数匹の雌の子供を産み(胎生)、そこから10日前後で成虫になって雌だけで幼虫を産み続けるからです。春・秋に出現頻度が高まりますが、夏にはあまり見かけないのは暑さに対して弱いためであり、初夏頃に翅のあるアブラムシが生まれて移動します。秋になると戻ってきて繁殖を繰り返しますが、そこで雄が生無事によって交尾をして卵の状態で越冬します。

防除方法

  • アブラムシはその他の害虫と比較して幅広く薬剤が効きますが、旺盛な繁殖力を備えているため長期間効果が続く浸透移行性剤が非常に有効です。アブラムシだけでなくそれ以外の害虫を合わせて防除・殺虫したい場合はオルトラン類が有効です。また、アブラムシ中心の防除の場合は約1~2カ月程度の持続効果があるベストガード粒剤やモスピラン粒剤、その他には病気の予防と治療が一度にできる殺虫殺菌剤ベニカXシリーズが非常に効果的です。

有効薬剤

  • GFオルトランC、GFオルトラン液剤、GFもストップジンRスプレー、STアクテリック乳剤、アーリーセーフ、オルチオン乳剤、オルトランDX粒剤、スミソン乳剤、パイベニカVスプレー、ベストガード粒剤、ベニカDX、ベニカJスプレー、ベニカR乳剤、ベニカXスプレー、ベニカXファインエアゾール、ベニカXファインスプレー、ベニカXファイン乳剤、ベニカX乳剤、ベニカグリーンVスプレー、ベニカケムシエアゾール、ベニカネジフルVスプレー、ベニカベジフルスプレー、ベニカマイルドスプレー、ベニカ水溶剤、モスピラン液剤、園芸用キンチョールE、家庭園芸用DFオルトラン水和剤、家庭園芸用GFオルトラン粒剤、家庭園芸用シミオチン乳剤、家庭園芸用マラソン乳剤

その他補足情報

  • アブラムシの天敵
    • アブラムシの天敵にはテントウムシ、カゲロウ、ヒラタアブ、その他オンシツツヤコバチのような寄生する蜂など多くの種類が存在ます。蜂系はアブラムシの体内に卵を産み付けます。蜂系に卵を産み付けられたアブラムシの卵からふ化した幼虫は、アブラムシの体内を侵食してしまいます。かわいいテントウムシは成中・幼虫ともにアブラムシが大好物でよく食べるので重要な存在です。