観葉植物の病気と害虫でお困りの方たちへ

観葉植物の育て方:病気や害虫が発生する原因

1.病気・害虫発生の3要素

  • 病気・害虫発生の主な3要素

    • 病気・害虫は「病原菌・害虫の存在」「環境条件」「植物の状態」の3要素によって増殖し、被害を及ぼします。
  1. 「病原菌や害虫の存在」

    • 被害の原因となる病原菌や害虫が植物の近くに存在しなければ、病気・害虫は基本的に発生することはありません。
    • 病気は、ある密度以上の感染可能な病原菌がその植物に存在しない限りは発生しません。
    • 害虫も飛来や移動、または人や動物などによって運ばれ、植物に寄生することによりはじめて生存し繁殖することができます。
  2. 「環境条件」

    • 病原菌や害虫が繁殖するには、温度・湿度・日商、風通しなどの繁殖に適した環境下になることが必要です。つまり、環境が整うことがないと繁殖することはありません。
    • 一般的に病原菌は雨が続き、日当たりが悪く、湿度が高い環境下で繁殖を行います。このような環境は、植物にとって弱りやすい環境であり、そのため病気にかかりやすくなります。風通しが悪く、湿度が上がりやすい場所は、害虫が好み繁殖しやすくなります。
  3. 「植物の条件」

    • 一般に、栽培環境(日当たりや湿度など)や土壌(酸素や水はけなど)が植物に合わない場合や、水やりや施肥などのメンテナンスが不十分だと、植物は元気に育ちません。さらに、人間と同じく弱っている状態だと、病気になりやすく害虫もつきやすくなります。
    • 日陰で空気の流れが悪くなるなど、観葉植物が陥りやすい悪条件で害虫が増え、病気にかかりやすくなるのは以上の条件からです。
  • 日頃から心がけたいこと

    • 気がつかない間に病気や害虫の被害が拡大し、手の施しようがない状態になることも見受けられます。病気と害虫を防ぐには、被害が拡大する前に、なるべく早く病原菌や害虫の繁殖の可能性を断ち切ることが最も重要です。
    • 植物の生育環境を考慮し、3要素を確認したうえで、発生原因を取り除いていくことが病気・害虫を防ぐことにつながります。

 

2.病気・害虫の発生を抑える工夫

  • 間引きや剪定で風通しを良くする

    • 多くの病気は梅雨時など湿度が高い時期のほうが発生しやすくなります。なぜなら、病原菌の多くが胞子をつくって繁殖したり、植物に侵入するためには、高い湿度が必要だからです。風通しを良くして湿度を下げれば、病原菌の活動が抑えられるので発病も抑えられます。混み合わないように適度な間隔を開ける「間引き」は、特に観葉植物では欠かせません。間引くことによって、生長が促進されます。樹木は適期に剪定をして、混み合った箇所や不要な下木を切り落とします。
  • 梅雨の雨よけと乾燥対策のコツ

    • 多くの病原菌は雨によって増殖し、周囲に飛散、植物内に侵入していきます。雨よけをすれば雨水による病原菌の活動を抑えることができ、発病が少なくなります。
    • ハダ二塁は乾燥を好む修正があり、湿気を嫌うので、ときどき葉裏に霧吹きをしたり、は水をかけたりすると繁殖を減らせます。一年をとおして乾燥しやすいオフィス内や空気の通りにくい場所では特に注意が必要です。

 

3.生理障害と肥料

  • 植物に異変を起こす「生理障害」とは

    • 養分不足や不適切な設置環境などによって生理的な機能が乱れ、さまざまな症状があらわれて健全な生育が妨げられている状態を生理障害といいます。
  • 適切な施肥も病害虫防除の一環

    • 植物が丈夫に育ち、病気や害虫が発生しにくい環境づくりが防除の基本になります。肥料は水やりと並んで大切な日常管理の基本ですが、与え方次第では病害虫の発生に影響を与えるものもあります。一方で、植物を丈夫にし抵抗力をつける働きをするものもあります。適切な肥料の与え方により、病害虫防除の効果は高まります。
  • 肥料の過不足で発生する生育不良

    • 生育に必要な養分でも、過剰になると障害が出ます。
    • 一般的に、窒素を一度に与えすぎると植物が軟弱に育ち、病害に対する抵抗力が低下して発病しやすくなり、害虫の発生も促進されてしまいます。
    • 各養分は単独で作用しているのではなく、相互に関わりながら役割をなしています。必要なタイミングで適量与えてやることが重要です。
  • 温度は高すぎても低すぎても良くない

    • 植物が耐えられる最低湿度以下の環境に置かれると「低温障害」が発生します。熱帯地方原産の観葉植物は耐寒性が低く寒冷地などで室内に取り込むのが遅れると、早く気が萎れて株が衰弱します。「高温障害」では夏の高温期に、葉やけが起きたり、奇形化の症状が発生することがあります。
  • 水分は多すぎると生育の障害になる

    • 梅雨時期などで土が加湿状態になると、土壌中の酸素が欠乏し、ネの誠意いくが悪くなり、根腐れが起きます。特に室内の生育で水やり頻度が多く、常に土中の水分が過剰な場合に発生しやすく、全体が萎れたりなどの現象が起きます。加湿に高温が重なると、土が蒸れてしま根腐れが促進されることがしばしばあります。
    • 水はけが悪い土は、腐葉土などを混入して土壌改良を施します。室内では適度な水やり間隔を保ち、土が完全に乾くのを待ってから水やりをおこなうようにします。